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    BABYMETAL 『RETURNS THE OTHER ONE』 at MAKUHARI MESSE 2023.01.29

    2016年のこのライブから約7年ぶりにBABY METALのライブに行ってきました。ファンだと言い切れるほど、彼女たちを追っているわけではないけれども、この7年間地味にずっと聞き続けているアーティストの上位にはいつもBABY METALがおり、彼女らの格好良さと美しさに活力を貰い続けておりました。YoutubeでBABY METALのリアクション動画してる海外の方が蕩けた表情してるの見ながら、酒飲んで妙な一体感を感じながら多大なるカタルシス効果を得るということを夜毎しておりました。怖 ひたすら冷めた目線でミニマリズムで都会的でおしゃれな音楽も大好きだけど、それは私の中でも冷めた目線を持って関わっているから好きなのであって、あまり距離を縮めたくない、必要以上に情報を仕入れたりしたくはないという、ごくごく静かな交わりを好んでおり。つまりは、そういった絶妙なバランスの上に好きという気持ちがあり、相手と近くなることで自分の今のほんのり好ましいと思っている感情が変化する、消滅してしまうのではないかという思いから、明確な意志と意図を持って近づいていくということはあまりないのだけども、しかしながら、根底に何かを自分に降ろして世界観をそのまま表現するシャーマニックさがあるもの、ダサいと格好いいのギリギリの狭間の、しかしそこに没入して演じ切っている降ろし切っている味付けの濃い、作りこまれた「ザ・エンタテイメント」は、観に行って体感してみたいと思う、より近づいて浸ってみたいと思うのです。なぜだろう。 先日、とある方と話していた時に、「メタルなんて業が深くなくちゃ好きにならないから。」と言われ、業の深い人の烙印を目出度くいただきましたが(笑)、そうなんです業が深そうっていうのも、好みのポイントなのですよ。クールでインテリジェンスなモノを好む風元素のような自分でありたいと思うのですが、ひたすら業に雁字搦めになって十字架背負ってるような水元素と地元素(蠍座と山羊座)の合わせ技みたいな自分が地底にいるので、決して軽やかにお洒落には生ききれないのであった。 そんな前振りはさておき、ライブ活動を封印していたBABY METALが復活するということで、今の彼女たちを観に行きたいと思い立って、今回の幕張2Days、日曜日だけ参戦してきました。この日のために久しぶりに全身真っ黒コーデしたけど、それも若き頃を思い出すようで(え)楽しかったな。(昔はゴスっぽい恰好とか、パンクっぽい恰好してたのです)グッズどうしようかな、、と思ったけど、COFFIN型タオルとタトゥシールのデザインが可愛くて購入してしまった。BABY METALのアートワーク好き。 開演前の会場BGMでBMTH(ブリングミーザホライズン)とかが流れていてすごく嬉しかった。BMTHもBABY METAL繋がりで聞き始めて、好きな曲が多いのと(Ludens、Parasite Eveとか)、ボーカルのビジュアルがめちゃ好みです。それはまた別の機会に話すことがあれば。BABY METALとコラボしたKingslayerが流れた時に会場で手拍子や歓声が上がって、すごく高揚しました。いつか一緒にKingslayer生で演ってくれないか。。。 前回同様、今回もシート席で申し込んだのだけど、シート席、パイプ椅子並べただけで隣との間隔がめちゃ狭くて、隣の席がちょっと体格の良いお兄さんで、肩ギュウギュウにすぼめないと座れなくて、始まる前に肩がぶち壊れるかと思いました。MOSH’SH PIT(スタンディング)で端っことかに立っているほうが楽かもしれない。 そしてなんとか肩を故障することなく、自分と会場の熱気も高まりつつ開演。モニターにOPムービーが映し出され、会場中央を貫く縦のランウェイに杖を持ったヴェール姿の使徒たちが現れる。彼らが大きな狐の顔が彫られたFOX GATEに向かって歩みを進めていく、そしてその扉が開き、ゲーム・オブ・スローンズをオマージュした鉄の玉座に座って登場したSU-METALとMOA-METAL。セットも演出も衣装もライティングも本当に凝ってる~。二人がパッとモニターに映し出されて、それがとんでもなく格好良くて、小さく黄色い悲鳴を上げてしまった。知ってたけど二人ともものすごく顔が良いなと改めて思いました。尊。 2016年に観に行った時は10代だったBABYMETALもますます大人の女性になっていて、可愛らしさよりも圧倒的に美しさ、格好良さが際立っていて、もう私はただただSU-METALの美しさにひれ伏すのみでした。特に「ヘドバンギャー!」の間奏で鋭い眼差しで客席をねめつけるように立っているSU-METALの神々しさったら、ないよ…そして圧倒的な美しい声。まさにQUEEN、もはやGODDESS。 3月発売のアルバムに収録される「Monochrome」では神バンドのドラムとギターのリフが、メロディアスなのにヘヴィーで、懐かしいのに新しい、力強いのに繊細。配信された直後からよく聞いていたのですが、生音は想像以上に心地よく、目を閉じて頭を振っておりましたわ。Monochrome聞けて良かった…(しみじみ) そして新曲だけでなく、上がらないはずがないという既存の曲たちもたくさん聞けて、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」「Distortion 」「PA PA YA!!」「Gimme Chocolate!!」「メギツネ」…。嬉。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」からの「Road of Resistance」でウォールオブデス(死の壁)が見れたのもやばかったです。モッシュ混ざりたいと思ってしまった。 「METALVERSE」を通じ、もうひとつのBABYMETALを復元させるというコンセプトのライブでしたが、EDでは、4月に次のライブ「BABYMETAL BEGINS – THE OTHER ONE」が決定しているお知らせがあり、3人目のメンバー加入を匂わせるような演出も、4月にそこで全てが明かされる…、映画でいう、続編を待てという感じで。笑4月が楽しみではあるけど、心臓に悪いから、いま、教えてほしいと思ってしまった。 BABY METALという壮大なストーリーの復活を再び目にすることができ、とても感慨深く、とてもとても楽しい1日となりました。 〈セットリスト〉 そして終了後、夫氏と合流して祝いの盃をば。ライブ終わりの酒ってなんでこんなに美味いんでしょうね。

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    2017.11.18(土) 猪苗代スイーツフェスタ

    先日の記事の続きです。コチラも大変ご報告が遅くなってしまいましたが、11月18日(日)、猪苗代スキー場のセンターハウス ミネロにて猪苗代スイーツフェスタが開催されました。 猪苗代町のスイーツ10品を食べながら、音楽の生演奏や、お菓子作りの実演などを見学できるというもので、ご縁を頂きまして、セレーナ・マリアさんが会場にて演奏されることになりました。 演奏は午前午後の2回、会場は磐梯山の麓、マリアさんの声に呼応して磐梯山の精霊たちのエネルギーが足下から上がってくるような、素敵な演奏でした。特にマリアさんが歌ってくれた、テルーの唄ともののけ姫、磐梯山に響き渡って素晴らしかった。磐梯山にぴったりの歌! スイーツもとっても美味しかったです♡どれを食べようか、お土産にしようか悩んでしまいました。笑 スイーツフェスタは毎年開催されているようなので、また来年も美味しいスイーツを食べに来たいものです。 終了後にマリアさんとパチリ📷裏方をしてくれた、つくしのメンバーも一緒に(^^) マネージャーのKさんは、学生の頃にスキー合宿に来たスキー場がこちらの猪苗代スキー場だったようで、そちらのシンクロにもびっくりです。終演後はお二人と5月に訪れた裏磐梯へ。曽原湖に霧が!!とっても幻想的でした~~~。 マリアさん、マネージャーKさん、2日間本当におつかれさまでした。今回、こういった機会を作ってくださった皆様、磐梯山の精霊たちにも感謝です。

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    2017.11.17(金) セレーナマリア&つくし 錦秋のミニコンサート

     ご報告が大変遅くなってしまいましたが、2017.11.17(金)、京都の竪琴奏者&シンガーソングライターのセレーナ・マリアさんとフォークグループつくしのコラボミニコンサートが会津で開催されました。 今年5月にもつくしと一緒にコンサートさせていただきまして、まさか年内にもう一度一緒にコンサートさせて頂けることになるとは、私もびっくりです~。マリアさん、おじさんたちの願いを叶えてくださり、本当にありがとうございます。さてコンサートは以前より広い会場で行われまして、たくさんの方々に来場して頂き、みなさん美味しいお食事とマリアさん&おじさんたちの歌声を楽しんでいらっしゃいました。 前回いらっしゃらなかった方も沢山いらっしゃいましたので、ライアーの演奏を初めて聞くという方も多かったのではないでしょうか。マリアさんが持参してくださったCDもあっという間になくなってしまいました。 本当に素晴らしいひと時でした。マリアさん、ありがとうございます^^ こちらはオフショット。お食事中をパチリ。今回は前回の裏磐梯コンサートにお客様としていらっしゃったKさんが、マリアさんのマネージャー件カメラマンとして同行してくださいました。マリアさんとKさんのツーショット。ナイスコンビです☆Kさんの撮られるお写真は本当に素敵なのです~。カメラマンとしてのKさんのご活躍も楽しみです☆ またコンサート前には、会津坂下町の心清水八幡神社と立木観音へ。秋の美しい景色も堪能することが出来ました。 Kさんのカメラを真剣に構える姿をついつい撮ってしまう私なのでした。笑 ↓は、Kさんに撮影してもらったマリアさんとの一枚。また素敵な思い出が増えました^^ 続きます☆

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    2017.6.25 水曜日のカンパネラ IN THE BOX TOUR at NIIGATA NEXSS

     水曜日のカンパネラのIN THE BOXツアー、新潟公演に行ってきました。 水曜日のカンパネラの歌を聞いていると、言葉の重要性と無意味さを同時に感じるのです。だけど今日は後者の方、言葉は音を表す符号でしかないという快感。 なので今回のレポは言葉少なめに。 感性とハートをもっと開いて自由に生きたい。 最近の自分のテーマとも重なるよう。コムアイが楽しそうにしているからこちらもタノシくなって、コムアイが自由に全力で表現しているから私もそうありたいなって…、ただただ音に揺れて跳ねていました。最高にハートフルな時間。 途中音響のトラブルがあったものの、そんなことは何も気にならなかったなぁ。 アンコールのラストは、ドラキュラで、ゆったりまったり揺れる感じもたまらなく愛おしくて、コムアイにまた白虹のキラキラを見ました。 今週は全身筋肉痛ずっと続いておりマス。肉体の限界を忘れるぐらい(笑)音が気持ちよかっのよね。

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    2017.5.27 セレーナマリア 光への旅立ち2017 in 福島 裏磐梯ディナーコンサート

    前日の26日に引き続き、27日は裏磐梯に移動しまして、セレーナマリアさんのディナーコンサートが開催されました。昨年、マリアさんより裏磐梯でぜひコンサートを…とお話を頂き、以前妹の結婚式で利用させて頂いたペンションラーラさんが思い浮かび、こちらのオーナーご夫妻にのご快諾とご協力もあり、この度開催することができました。会場となるペンションラーラさんは、裏磐梯・北塩原村にの曽原湖の湖畔にたたずむ素敵なペンションです。 当日は近隣の方々だけでなく遠く京都や大阪からもコンサートに駆けつけてくださいました、本当にありがたい限りです。コンサートは19時からスタートで、1時間半程度の演奏でした。裏磐梯の美しい自然を背景に聞くマリアさんの歌声とライアーの音色は格別でした。感動でずっとうるうるしていましたよ~。マリアさんが歌われた曲の中でも、大正時代の唱歌「美しき(うるわしき)天然」や「もののけ姫」オリジナル曲でかぐや姫のことを歌った「永遠の夢よ、いまここに」が特に胸に響きました。皆さんそれぞれに、心に響く曲があったのではないでしょうか。前日に引き続き、本当に本当に素晴らしいコンサートでした。 また、美味しいお料理を頂きながら、湖畔でゆったりするひと時も、本当に素晴らしいものでした。あいにくお天気は曇り雨でしたが、曇り空の曽原湖もとっても神秘的でした。ご宿泊の皆さんとは夜も大変盛り上がって、マリアさんを交えてのアカペラでのカラオケ大会もあり、そちらもたいへん楽しかったです。笑 また、この日はラーラさんオリジナルで作られている日本酒、「蒼龍」を頂きながらコンサートを聞いていたのですが、こちらのお酒は近くの小野川湧水のお水を使用しており、小野川不動滝は冬場は凍結して「ブルーフォール」(青い滝)になるそうで、そちらからお名前を取られたそうなのですが、コンサートにいらっしゃってくださった方の中に青い龍にご縁の方がいらしたので興奮しておりました。笑  いらしてくださった皆さんとのご縁も感じながら、ゆったり過ごす素晴らしい時間。とても贅沢なひと時でした。会場のラーラさん、そしてマリアさん、本当に有難うございました^^

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    2017.5.26 会津若松市栄町 ROXY セレーナマリア&つくし 新緑のミニコンサート

    2017年5月26日、会津若松市でいつもお世話になっているセレーナ・マリアさんと、うちの父が参加しているフォークグループ「つくし」のセッションコンサートが開催されまして、こちらのお手伝いを少しだけさせて頂きました。 5月27日に裏磐梯のペンションラーラさんにて、マリアさんのコンサートを開催するというのを聞いた父が、うちのグループとも是非一緒にやりましょう!という話になり、マリアさんがおじさんたちの依頼を快諾してくださる形で、このコンサートが実現しました。 会場は栄町にあるスナックROXYさん。美人ママさんのご好意で、開催と相成りました。マリアさん自身もスナックでコンサートされるのは初めてとのことで、どういったものになるかドキドキでしたが、とてもアットホームで素敵なコンサートになりました。 コンサートは1部と2部のつくしの演奏の合間30分がマリアさんの演奏時間で、会津に縁の深い「荒城の月」などや、ジブリの「いつも何度でも」「もののけ姫」、クラシック曲の「アヴェマリア(カッチーニ)」「ジュピター」、オリジナル曲なども演奏して頂きました。30分という時間ではありましたが、皆さん、マリアさんの歌声に聞きほれていらっしゃいました。 そして最後に演奏つくしとマリアさんボーカルで「野に咲く花のように」をセッションさせて頂きました。つくしのおじさんたち(笑)も心に残るひと時だったと思います。マリアさん本当にありがとうございます。 余談:コンサート会場であるROXYさんに入って、マリアさんがリハを始めた途端、土砂降りになりました(笑)浄化の雨~。会場の近くには、以前マリアさんが会津にいらした時に訪れた、滝沢峠の舟石と関わりの深い、八角神社(やすみじんじゃ)があるので、なるほどなと一人頷いておりました。それにしても良きコンサートでした!^^

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    水曜日のカンパネラ 『SUPERMAN』 at 新潟NEXSS 2016.11.12 

    今更な記事ですが去年の11月、新潟NEXSSで水曜日のカンパネラのライブを見てきました。小さな箱でのオールスタンディングのライブを見に行くのが久しぶりすぎて、しかも一人だし、すっごくどきどきしたのですが、整理番号がなかなか良く、最前列の端っこ、お立ち台の真下で見れまして。興奮しっぱなしのタノシイ夜になりました。 初めて生で見たコムアイ、もっと人を緊張させるようなオーラを纏ってるのかと思いきや、なんていうのだろう非常にかわいくて良い意味で普通の女の子だったの。しかしながらあんなほそっこい体にものすごいパワーが宿っているということのギャップにはものすんごく感激させられましたよね。すごいぜ。 映像や演出もとってもアートで凝っていて楽しかったし、何より音の洪水が気持ちよかったですよ。溶けちゃいました(笑)そしてなによりユニコを歌ってる時のコムアイの、背中に羽が見えてしまって、なんだかもう泣きそうになりました。うるうる。 「政治が自分が思い描いていたのとどんどん違う方に行ってる。」「ヒーロー不在の時代。そういった時代だから音楽や音楽で繋がることは大切だと思う。それを聞いた子供たちが育っていってそこからヒーローが出てきて欲しい。他力本願。」というようなことをコムアイがMCで言っていて、やっぱりこの人は戦う魂のひとなんだな、美しいなって思ったら泣けてきてしまって、再び最前列で涙うるうるしてしまいました。(情緒不安定か) 音楽というのは時折不思議なカタルシスをもたらすけれど、 水カン、コムアイは、先日のブログにも書いたけど、どうも私の魂の底のほうを揺らすような感覚があるのです。そうして湧き上がってきた何かが、様々な感情となり解き放たれるのです。 そして以前Facebookとかでコムアイが縄文っぽいみたいなこと書いてたのだけど、それはやっぱり間違いじゃないな~と最近改めて思っております。こないだ見たコムアイちゃんが出ていた番組で、「歌詞の意味はそんなに重要じゃなくて、音にはエネルギーがあるから音のエネルギーを表すのに近い言葉を歌詞にしている。」的な事を発言されていて、まさに縄文!と思ったのでした。縄文って狩猟していて今よりずっともっと野性的な生き方をしているイメージが人々の共通認識としてあるのかな?と思うけど、実際にはもっとずっと呪術的で科学的で先進的なイメージ。言葉よりも音、という考え方はなんか縄文っぽい。(もちろん言葉も重要よ) そして過去も現在も未来も音楽は呪術で化学。それにコムアイ、水カンはぴったりはまるのよね。 今後も何者かのよりしろたれ!彼女の産み出す呪術が楽しみです。は~、お仕事なければ武道館、八角宇宙にもいきたいぜー。 www.wed-camp.com

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    BABYMETAL 『WORLD TOUR 2016 LEGEND ~METAL RESISTANCE~ BLACK NIGHT』 at TOKYO DOME  2016.9.20

    人には、何かを「征服したい、打ち負かしたい」という欲求と、逆に何かに「征服されたい、打ち負かされたい」という相反する2つの欲求が備わっているように思います。 去年の話になってしまいますが、2016年の9月20日、BABY METALの東京ドーム公演に行ってきました。 …とにかく、すごかった。 …ほんとうに、すごかった。 …とにかく、うちのめされました。 コンサートの時間としては1時間半という短いものなのですが、一瞬という時の中に千年も万年もの時間が濃縮されているような1時間半で、終わる頃にはアドレナリンが出過ぎて頭が真っ白になっておりましたよ。 何をみせられたのだろう。なんというものを見てしまったのだろう。それが感想でした。 すごいことは動画などで知っていたけれど、生で見る彼女らのパフォーマンスに魂の底からしびれたのでした。10代の華奢な女の子3人がそれをやってのけているのだものなあ。言葉になりませんよ。特にボーカルのすぅちゃん(SU-METAL)は女神(美しいだけでなく恐ろしさも併せ持つ)を降ろしているかのようで、格好よすぎて黄色い叫びを上げていました。(周りは野太い雄叫びでしたが) コンサートやライブって、どうしてもだれる瞬間や自分の集中力が切れる瞬間ってあるのですが、頭からラストまでずっと鳥肌たっちぱなし、アドレナリン出まくり、血がずっと沸騰しているという感覚は初めての経験でした。 現代にみるアイドルとはファンであったり大衆の想いであったりの憑代という意味合いが強いように感じるのだけど、そういったものを超えて、もっとごくごく根源的な「IDOL」という言葉の意味を彼女たちは体現していました。ええ、その時BABY METALの3人の少女たちは大いなる何者かと合一した偶像であり憑代…、太母神のようなとても大きなものを地中深くより呼び起こしていたように感じました。それがFOX GODなのかどうかはわからないけれども(笑) とにかく圧倒的なものが好きです。 誰にも媚びたくないし従いたくはないけれど、人智を超えた美しいものには、私はちぎって投げられて、ぼろぼろにされたい。絶対に叶わないって打ちのめされたい。徹底的に敗北したい。そういう欲求が魂の奥深くでじりじりと何かを焦がしているのを、久しぶりに味わった、ディープなコンサートでした。

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    水曜日のカンパネラ [ ミツコ ]

    大好きなキスマイの北山くんが水曜日のカンパネラ聞いてるっていうから意外だなぁと思いつつ、先日たまたまNHKのSONGSで彼女らが特集されていたので、拝見しました。と~~ってもカオスなのに、そのくせ計算尽くされた世界観と、ボーカルの子…コムアイがとっても頭がよさそうで、話している言葉に戦士のタマシイみたいなものを感じたので、TVを消してすぐさまレンタルしにいきました。美しい電子音のメロディに乗る奇天烈な歌詞、それをコムアイというアイコンのような女性が歌い上げる。私はどうしてなのだろう、その歌詞にくすりとするよりも、無性に泣けてきてしまったのです。 特に「ミツコ」という曲の「お前はきちっと落ちてこい、ここまできちっと落ちてこい。お城の周りをぐるぐる周って来い!」という歌詞が流れた時に、涙がぼろぼろと…。でも何度も聞いているうちにこの曲ってもしかして、アレ?そこそこエロいことを暗喩してるのかな?と思い、ググってみたら1997年に起きた東電OL殺人事件を元にした園子温監督の「恋の罪」を題材にした曲だそう。1人の女性が娼婦になって行く様、女性の根源的な欲について描かれた映画だそうで、、自分の謎のアンテナに触れてしまった理由が、なんとなく分かりました。 そのアンテナというのは今世の自分のセクシュアリティに関するちっぽけな体験だけでなく、それはきっと自分の肉と骨と魂の…最下層にある、自分のルーツの1部でもある堕ちた太母神の集合意識とかそういうものにリンクしてしまったんだなぁと思いました。 フェミニストでもなければ女性至上主義でもないけど、理由もないのに幼い頃から魂の深いところで男性や男性的価値観に対してはリリス*1的なアプローチで制圧するべきものだと、そう感じている節がありました。けしてそれは表に上がってくるものではないし、実際に何か行動に起こすわけではナイのだけど、深いところでそういった男性優位の価値観や歴史に対する怒りや悲しみと繋がっているような感覚がありました。それを水曜日のカンパネラのミツコによって呼び起こされたようです。 どこかのタイムラインで実際に自分のセクシュアリティを踏みにじられるような出来事が起きたのかどうかは分かりませんが、時折呼び起こされるこういった感情は歴史の中で女性のセクシュアリティの神聖さが書き換えられ貶められたことの象徴としての追体験なのかもしれない。…と受け止めています。 然しながら魂のバックグラウンドがどうあれ、今現在の私は、男性や父権制社会へのフクシュウのために生きているわけではないから、色んな次元のレベルで彼らと、そして彼女たちとは手を取り合っていきたい。そう思います。でもきっとこの時期、自分の最下層に眠るものたちのカタチを知ることはとても必要だったのかもしれないなぁ。彼女たちのカタチを受け止めることでまた動き始める時とエネルギーもあるのでしょう。そのためにこの曲に出会ったのかな、なんて、たったひとつの曲に大げさなことを思ってみたり。だって水曜日のカンパネラ、コムアイなんだかとっても女神っぽいし、太古のエナジーも感じるんだもん。それはどちらも私の魂と親和性のあるもの。女神といってもキラキラ美しいというのが女神とは思っていなくて、女神…太母神というのは、怒りや悲しみなどの恐ろしい面も引き連れているようなそんな。 そして、うつくしくきちんと折られた和紙の箱の中で魑魅魍魎百鬼夜行しているのが水曜日のカンパネラのイメージ。だからこそ最下層の何かをざわつかせることができる、まるで日本という国そのものを体現しているような集団だなあと思います。なんとなく。 11月には新潟にいらっしゃるようなので、初のナマ水カンを拝んで来ようと思います。(今年コンサートとか行きすぎじゃね?笑) 水曜日のカンパネラ – ミツコ@鬼ヶ島の逆襲 シネマジャック *1:リリト<リリス>へブライの伝承によると、アダムは獣たちとの交合に飽きて、リリトと結婚したという。獣たちとの交合は、旧約聖書では罪と断定されているが(『申命記』 27:21)、当時の中東の牧夫たちの間では、普通に行われている風習だった。アダムは力づくでリリトを自分の下に横たわらせ、男性優位の社会で良しとされている例の「宣教師流の体位」をとらせようとした。イスラム教徒たちは、性交は男性が上の形で行われなければならないと強く主張していたから、「女を天にし、自分を地にする男は、呪われてあれ」とまで言った。カトリック教会筋も、男性上位以外の性交姿勢は、すべて罪であると言った。しかし、リリトはイスラム教徒でもカトリック教徒でもなかった。彼女はアダムの粗暴な性行為を冷笑し、アダムを罵り、彼のところから逃げ出して、紅海の近くに住みついてしまった。 神は、天使たちを派遣して、リリトを連れ戻そうとした。しかし、リリトは天使たちをも罵り、神の命令を無視して、「デーモンたち」と交合して時を過ごし、毎日100人の子供を生んだ。そのため神は、リリトの後釜として、リリトよりも従順なイヴを作り出さなければならなかった。 リリトの多産性とその性的な好みからして、リリトは、アダムによって代表される遊牧民の侵略に抵抗した定住農耕部族の太母であったことがわかる。初期のヘブライ人たちは、牧者アベルが農業と鍛冶を司る年長の神カインによって殺されたあとで(『創世記』4:11)、アベルの血を飲んでしまった太母リリトを嫌っていた。しかし、リリトの「紅海」は、カーリー・マーの「血の大海」の異形であり、「血の大海」は、万物を生み出すと同時に、供犠によって定期的に血を補充される必要があったのである。 バーバラ・ウォーカー

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    藤井隆 [ Coffee Bar Cowboy ]

    昨年、記事ににしようと思って書きかけだったレビューっぽいものを今更ですが投稿しますね。笑 昨年、購入したキスマイ以外のアルバムで一番聞き込んでいたのは藤井隆さんの「Coffee Bar Cowboy」でした。 ある日、ぼーっとヤフーニュースを 眺めていたら、藤井隆の文字が目に飛び込んできまして、藤井ちゃんはそれこそナンダカンダやMatthew’s Best Hit TVで世を賑わせていたころから何となく気になる存在で、記事が出ていたり、メディアで見かけたりするとつい立ち止まって見てしまう人の1人 なのです。 それでいつものごとく記事を見つけたのでポチリとニュースを開いてみると、なんとその記事の中に11年ぶりニューアルバムリリースとあるじゃありませんか!!!!(ニュースの内容は忘れました・爆) 何を隠そう、わたし彼の音楽がだいすきなのです。(と言うと大げさだけど)80年代~90年代初頭を彷彿とさせるポップなダンスチューンでありながらどこか抒情的で陰りがある音楽。 それを歌い上げる藤井ちゃんのキャラクターと妙に癖になる声が、絶妙にカッコよくて。歌い手としての藤井隆と言う存在があまりにも完璧に作り上げられた存在だったので、私の中である意味、藤井隆=アイドルでした。 名だたるプロデューサーやアーティストに楽曲を提供してもらいながらも、藤井ちゃんの「素」の部分が垣間見える彼の音楽の素質みたいなものは本当にキラキラしていて、特に「わたしの青い空」「STAR BRIGHT LOVE」「あの夜僕は逃げ出したんだ」の三曲は擦り切れるぐらい聞き込んでました。 そしてこのアルバム、Coffee Bar Cowboyのすごいところは、作詞作曲ほぼ藤井隆という初のセルフプロデュースアルバムということで…これは!!と、即Amazonさんのカートに入れまして届いてドキドキしながら再生しましたけど…  『ほんっと!藤井ちゃん天才だな!!!!』 と床をのた打ち回りたくなりました。いや、本当に。そして私はその日の夜、その世界観に浸りたくて、CDを握りしめて車に乗り、ガンガンに鳴らしながら夜の街(ド田舎)に走り出したのであった…。(え) Amazonの他の方の評価もほぼ☆5つなことに、ただただ納得。アルバム1枚を飽きさせずに聞き手に全曲聞かせるというのはなかなか難しいことだと思うんですが、このアルバムは本当に良曲ばかりで、何度も何度も聞きこんでしまう魅力があると思います。(もちろん個人的な嗜好はあると思いますが) 兎にも角にも、アイドルでありアーティストでありプロデューサーもあるという力を見せつけた藤井ちゃん。脱帽です。 アルバム収録曲で特に好きな曲はどこか切なげで翳りのある歌詞とメロディーが沁みる「quiet dance」 そして奥様の乙葉さんをボーカルに迎え、叔母のような関係であるというYOUさんが歌詞を手掛けた「make over」まさに藤井ちゃんの嫁愛が産み出したともいえる素敵な楽曲で、乙葉さんのボーカルが伸びやかに華やぐコケティッシュで愛らしい1曲。 もちろんこれ以外のどの曲も珠玉です。これからの藤井ちゃんの音楽活動に期待っ。藤井隆の芸人としてのお仕事しか知らない人にぜひ聞いてもらいたい1枚です。 Coffee Bar Cowboy