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糸魚川

ご無沙汰しております、Annaです。
ブログ書くリハビリも兼ね、記事にしようしようと思いながら、下書きのままだったものを少しずつ投稿して行きますね。

昨年の7月の半ばから新潟県は糸魚川に通うようになりました。笑
新潟は小さい頃から家族で良く行っていて、新潟市に3年間ほど住んでいたこともあり、大好きな場所なのですが、糸魚川に初めて行ったのは20代半ばのこと。
会津から電車を乗り継いで、糸魚川駅で行われていたミネラルショーを見に行ったのがきっかけでした。
その時は天津神社とフォッサマグナミュージアム、糸魚川駅ぐらいしか行けなかったのですが、去年は車で様々な場所をまわってきました。

まず糸魚川の何が素晴らしいって、その地形と自然。
日本海と切り立った荒々しい風貌の山々のコントラストがとても美しく、心底好きになってしまいました。
糸魚川静岡構造線をまたぎ、東日本と西日本の境目であること、フォッサマグナという特殊な地帯で、翡翠が生まれ出づるところだということ。
ヌナカワヒメなどの古代の女神の土地であること。
好きにならざるをえない要素だらけなのですが、実際に訪れて佇んでみて、その漂う空気感、エネルギーはとても高揚感があり、木霊みたいな私にはとてもチャージできる場所です。

大好きな場所の一つは、小滝ヒスイ峡。
清んだ流れの川には大きな翡翠の塊がごろごろ!
(注:小滝ヒスイ峡での翡翠採集は禁止されています!)
そして遠くからも圧倒される明星山の岩肌は岩マニアにはヨダレものです。
とても静かで美しい場所なので、訪れるたびに岩の上に横たわってボーっとしております。


小滝ヒスイ峡からほど近い高浪の池から眺める明星山も格別です^^
翠色の深さ13mの高浪の池もとても静かで良きトコロ。
池にせり出した大きな枯れ木と、小さな祠の後ろに立つ大きな木がお気に入りポイントです。

能生の白山神社と弁天島にも行ってきました。
ここは能生ヒメハルゼミという天然記念物の小型の蝉が生息しております。ヒメハルゼミは、一斉に鳴き出すことが特徴なのだそうで、ちょうど我々が訪れた時も神社の裏手にまわったら一斉に鳴き始めて、それがなんだかとっても神秘的でした。

木浦地区にある長者温泉ゆとり館で温泉にも浸かってきました。
糸魚川にはいろんな温泉があるっぽいので、、雨飾温泉、笹倉温泉、柵口温泉…etc
糸魚川のいろんな温泉めぐりもしたいな~。

それとおすすめなのは権現岳とその麓の奴奈川姫の産所と呼ばれる磐座。
磐座の場所は独特で面白かったですが、何より権現岳の佇まいやエネルギーが神々しくて、素晴らしくて、こちらの場所にも恋してしまいました。いつか権現岳に登ってみたいなぁ~~。それぐらい素敵なお山でした。

そして忘れてはいけないのが、糸魚川に訪れるたびに楽しみにしている、海岸での翡翠探し!
翡翠はまだごく小さなひと粒しか見つけられていないのですが、
富山の越中宮崎海岸から糸魚川の多様な石たちを浜辺で眺めるのはそれだけで飽きないです。特にここで拾えるネフライトがだいすき♡なのです。
採集した石をフォッサマグナミュージアムで鑑定してもらえるのもうれしいです。

何度行っても強烈に私を惹きつける糸魚川。
これからも足しげく通おうと思っておりますが、糸魚川のみならず県境などの境界にある地域って本当に面白いです。
某番組でキワ(際)やハシ(端)が面白いと言っていますが、まさにそれ。
気が付くとそんなところばかりに足を延ばしているのよね~~。
またそんな大好きな場所のことも綴っていければと思っております。
お付き合い頂きありがとうございます^^

3 Comments on “糸魚川

  1. 初めまして、主に民俗学の観点から新潟県内の伝承を研究しているものです。
     最近地元紙の新潟日報では「弥彦神社祭神天香山命」を連載しており、今回は熟穂屋姫命を取り上げています。
     旧ブログ「銀河のめざめ 」に「熟穂屋姫命かどうかは分かりませんが、訪れて感じたのはもともと弥彦は縄文系女神のエネルギーの強い土地だったのではないかということです。もしくは山の神とそれを祀る巫女(女性首長・シャーマン)の力が強い土地…。」と書かれており、一読して只者ではないと感じ、糸魚川編も読ませていただきました。
     妻戸神社の祭神が熟穂屋姫命とされるのはおそらく先代旧事本紀からの仮借でしょう。その本来の姿は あなたが仰るように「縄文系女神」であり「山の神とそれを祀る巫女」で間違いないと思います。そして何より新潟県は「高志国」の盟主として「(女性首長・シャーマン)の力が強い土地」であったことはとても的を得た言葉だと思います。
     日本史や民俗学を調べなければ出て来ないような文章が簡単に出てくるのがとても不思議です。私がその結論に至るのには何年もかかっています。上記の新潟日報の記事にも妻戸神社の深い部分には触れていません。
     私も昨年妻戸神社の御神体である磐座を訪れました。先月奴奈川姫の産所を訪れましたが、道を一本間違え見ることができませんでした。天津神社と能生白山神社は見て来ました。ブログで「奴奈川姫と黒姫伝説」を書こうと思い準備をしていたところです。
     長文になり失礼しましたが、私と同じ観点から書かれていたので嬉しく思いコメントさせて頂きました。これからも聖地巡礼を楽しみにしております。
     

  2. >団三郎様
    団三郎様、はじめまして。このブログを綴っておりますAnnaと申します。この度は旧ブログや、女神のみすまるのほうも目を通して頂いたうえに、コメントまでいただきまして、本当にうれしく思っております!
    新潟日報で弥彦神社についての連載をされているとのこと、民俗学を研究されている方からしたらとても稚拙な持論ばかりを掲載していてお恥ずかしい限りなのですが、妻戸神社への観点が同じということとてもうれしく思っております。
    (新潟日報のその連載とても読みたいです)
    その土地の歴史を考えるときに、地域の伝承や地名、そういったことがまず気になります。そして正史で伝わっていることの裏を探ろうとしてしまいます。
    弥彦神社とその近辺は不思議な場所で、「呼ばれてる」と思わざるを得ないようなことがたくさんあり、なぜか一時よく通っておりました。その頃弥彦についていろんなことを調べていましたが、あのあたりの歴史は(どの場所もそうかもしれませんんが)時代や人々の流れがとても入り組んでいるように感じます。失われたものが幾層にもわたって埋もれているような感じです。弥彦神社と妻戸神社の関わりや、境内や境外の摂社末社・ご神廟の存在など。
    高志の国は、お隣なこともあり、地元会津の歴史を考えるうえでもとても重要な場所だと思っております。是非今後も団三郎様のご意見やご考察をお聞かせいただけたら幸いです。
    奴奈川姫の廟所は、とても分かりにくかったです。近くにいた地元の方に教えてもらいました。本当にここが古代に奴奈川姫にゆかりがあった場所かどうかはわかりませんでしたが(妻戸神社のような雰囲気とはまた違います)立派な磐座があり、一見の価値はありました。そして、近くの権現岳のたたずまいは、とても神々しく、古代このあたりは神聖な地であったのだろうと思わせるに値する場所だなあと感じました。

  3. Anna様
    突然のコメントに丁寧な返信ありがとうございます。私は民俗学を研究しているのではなく、小さい頃から疑問に思っている地元の伝承や神話の謎を解く鍵として民俗学的視点を利用しているただの凡人ですからご心配なく(笑)。
    妻戸神社の社地は明確な磐座で奴奈川姫の産所と共通する構造だと思っています。女性原理である穴や窪みがある点、刈羽黒姫山の姫倉洞窟も同類だと思っています。
    これはおっしゃられるように山の神とそれを祀る巫女集団特有の祭祀構造で、日本のネイティブである国津神の文化です。
    熟穂屋姫命は天孫系ですから系統が違うのではないかとの疑問があります。妻戸神社の本当の祭神は弥彦神が来越する前に住んでいた国津神で奴奈川姫と同じ系統の高志国の女王ではないかと思っています。歴史が入り組んでいて失われたものが幾層も埋もれていると感じられたようですが、国津神の古層と天津神の新層が入り乱れているのは事実でしょう。
    新潟日報の記事で熟穂屋姫命の連載分をFotolife に上げました。使い勝手がまだよくわからないのですが、
    http://f.hatena.ne.jp/koshi-miyake/?
    を見てもらえば良いかと思います。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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