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    ふゆのにしたび part3 高天彦神社~伏見八幡神社

    高鴨神社を後にした我々は、次の目的地である高天彦神社(たかまひこじんじゃ)を目指します。 高鴨神社の社務所で高天彦神社にはどういったらいいかお聞きすると、ちょうど良いバスも出ていないので徒歩でいくしかない感じ。 ご飯食べれるところorコンビニの場所を聞いたら、それも近くにはないとのことで、、とりあえず目的地方向へ歩いてゆくことに。しかしお昼抜きで相当な距離を歩いたわけですが、不思議とお腹が減らない。 葛城の景色があまりに美しくて、エネルギーチャージされたかな。 高鴨神社を出発して30分ぐらいかな~、ようやく『高天(たかま)』の標識が。高天彦神社のある高天(たかま)は神代の舞台であると言われる高天原のことで、天上の神々が住んだ地だとの伝承地であるとか。 急な上り坂をてくてく歩いてゆくと、高天彦神社の標識が。 「え、ここ上るの?!山じゃん。てか怯むぐらいの暗さなんですけど…。」と思いましたが、 標識はこっちだっていうし、上るか!と思っていたら、後ろから近くの民家のおじさんがやってきて、 「右の車道が近道だから、女の子がそんな気味悪いところのぼっちゃだめだ。」 と優しいお声掛けをいただいたので素直に従いました。 高天彦神社に続くこの山道、まつろわぬ民である土蜘蛛が住んでいたといわれる窟があるそうで、気になっていましたが、後から登った人の話を聞くと本当に薄気味悪い場所らしく、あそこで止めてくれたおじさんに本当に感謝したのでした。ありがとうございます。 写真で見るとそんなでもないですが、ほんとためらうような感じのとこだったのだよ~。 近道だという傾斜が地味にきつい車道を登りきると、開けた場所に出ます。 これがきっと高天原なのでしょう~。とってものどか~~^^ そして目的地の高天彦神社に到着です。 高天彦神社(たかまひこじんじゃ) ご祭神は葛城氏の祖神である高皇産霊尊(たかみむすび)。元々は葛城山の地主神の高天彦を祀っていたとも言われており、古くは高天山と呼ばれた金剛山麓に広がる台地上に位置し、天上の神々が住んだ高天原の伝承地でもあります。 。社殿後方のピラミッド型の白雲峯(694m)を御神体とする、自然信仰の名残の神社です。 や~~~~、すごくいいところなんですけど、今までの二つの鴨社と違って空気が妙に張り詰めている。 千晶ちゃんと手を合わせ、お社の周りをぐるぐるしていると不思議な石を発見。 妙に気になったので、二人で長いことこの石の前で手を合わせていたのだけれど、帰りに調べていたら、なんとまあびっくり。 蜘蛛窟に住んでいた土蜘蛛を殺して埋めたのがこの石の塚のようでした。 手を合わせながら土蜘蛛たちの想いや葛城一族、葛城王朝、鴨一族などに想いを馳せました。古代この土地にどんなエネルギーが降り注いでいて、そしてヒトの歴史のなか、どんなものをお山は見てきたのかな。 この土地に導いてくれたすべての魂たちに静かに感謝させていただきました。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ さて、高天彦神社から、名前で気になっていた伏見地区にある、伏見八幡神社(ふしみはちまんじんじゃ)へ寄ってみることにしました。近道だという山道が、ガチで熊とか猪とかが出てくるレベルの山道で、、、 土地勘もない、そして地元の人もあまり通らないであろうこの山道で飯も食わず一体なにをしているんだ我らは。とネタが増えて密かに喜んだ私は変態だと思います。 最後に寄った伏見八幡神社。こちらも温かく迎えてもらえた感覚があり、大きな風と共に、そこに暮らしていた人々や神々のことを思い涙がホロリしそうでした。昨日の伏見稲荷ともつながる、水の美しい土地。 神社の裏手は沢山の小さな神々が祀られており、一番奥の弁天社は古墳の上に立っているそうです。 それにしても葛城の山々や空には、そこにある寂しさや悲しさもすべて内包し昇華するような、力強い美しさがありました。土地に呼んでくれた葛城の神々と精霊たちに感謝です。 あ(明日香編へつづく…まだあるの?!) Anna